晩秋が近づく、空気の澄みわたる夜明け。私は北京西部の山頂に登り、百キロを超える距離を隔てた、二つの風景の奇跡的な出会いを目の当たりにした。日の出にはまだ早く、夜の名残を宿す街の灯りが華北平原を埋め尽くしていた。北京という古都の悠久の歴史を秘めた定都閣が静かに佇む。その百キロ余り先、遠い地平線には天津117ビルがひっそりと姿を現していた。やがて朝の光が大地をゆっくりと包み込み、街の灯りは薄明の中へと溶けていく。古都の伝説を今に伝える楼閣と、現代を象徴する天空の摩天楼。広大な大地を隔てて遥かに向かい合う二つの建築物は、同じ一つの日の出を迎えるために、静かに時を共にしていた。